minn kota/TRAXXIS80 ミンコタ トラクシス80 パワーケーブル交換
こんにちはtraxxis80 のつづき。
minn kota/TRAXXIS80のパワーケーブルを交換しました。本体重量増に加えて、24V化にともなってバッテリーが2個になり、このままではスタン=船尾部が重くなりすぎます。
なので、パワーケーブルを1.5mから3.0mに長くして、バッテリー位置を変えることにしました。

ケーブルを長くするだけなら、同じ太さのケーブルを買ってきて端子でつなぐのが一番楽なのですが、この端子がくせ者で、端子が増えれば増えるほど電気抵抗があがり発熱や抜けるリスクがあがります。
ってなわけで、「漢なら延長ではなく根本から交換だー。しかも5.5sqから8sqへ太さもUPだー。」となったわけです。
ま、これが後々面倒なことになるんですけどね。。。。
さて、製品に使われているケーブルは5.5sq =AWG 10 で許容電流は50A程度です。
交換するケーブル 8sq=AWG 8 の許容電流は60A程度です。
一方エレキに流れる電流は
80lb=1.45HP=1085W(ポンド→馬力→ワットに変換) 1085W/24V=45.2A (ワット/電圧=電流)
45.2Aです。(ちなみに12V・55lb機だと 745.7W/12V=62.14A 容量オーバーしてます。。。)
この45.2Aは計算上のものであって、水や風の抵抗がボードにかかるとこれを上回る電流が流れます。なので、エレキの配線焼けが頻発するわけです。(本社のHPにも5分以上全開走行しないでください。って書いてあるし・・)
一言でいうと「アメリカでは船外機が主動力で、エレキはちょっとした移動にしか想定していない」ということ。
しかし日本のリザーバー、特に北海道では船外機ぶりぶり回せるところは少なくて、当然道北のリザーバーもエレキのみ。
4人乗船で向かい風 45分ぐらいの全開走行で配線熱くなるし、ひやひやものでした。
そんなこともあって、馬力のある80lb機を購入したうえで、弱点の配線強化に至ったわけです。(前置き長)
配線比較
上;純正ケーブル 5.5sq
下;N skill パワーケーブル 8sq

配線は電線屋さんで購入。
基板につなぐのは平型端子(旗型ファストン端子)

普通に売っている端子では5.5sqまでしか入らないので、バスボード・エレキ修理、カスタム専門店マッスルマリンさんから取り寄せました。
普通郵便で送ってくれるので助かりました。5個400円

ただし、圧着工具で締めることができないので、ペンチで締めた後ハンダを流して止めるのですが、手持ちのハンダこてでは中までしみ込んでいきません。

ガストーチで炙ります。被覆が溶けないようにクリップをして熱を逃がします。

なんとかなりました

しかし。。この部分だけは電子部品が邪魔して入らないので、普通のファストン端子に無理矢理配線しました。心配です。

旗型ファストン端子を使うことで、ケーブルが立ち上がらず、配線の取り回しがしやすいメリットがあります。
下のような状態だと端子が折れやすい。っていうかすぐ折れた。

基板からモーター部に向かう配線がなんとも細い。次はここだな。

ケーブルの最後にはミンコタ純正の防水サーキットブレーカー(60A)を取り付けました。
これも海外からの取り寄せです。日本では扱っていないので、自作派の方はハーレーで使われているブレーカーを流用しているっぽい。

ひとまず完成。ただいま慣らし中。

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7 Comments
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- [保存版] 意外と簡単!初めてでも出来るエレキの配線交換方法 | ◆ DeeeP STREAM ◆ - […] (コチラのサイトを参考にさせて頂きました) [……
minn kotaの輸入商社が前の職場だったりしますです...部署は違いましたが(^^ゞ
45さん。ご無沙汰してます。minn kota扱っていたんですか!韓国製の安物もありますが、すぐに壊れるようで、、、やっぱり安心のminn kotaに落ち着きました。
でも日本で買うとたかいですねー。
はじめまして。質問失礼いたします。
今カヤック に、12V 22A 260Wのエレキと12V 30Ahのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを繋いで乗せようと思っていまして、メインは足こぎなので、サブ的な使い方をしようと思っています。必要であれば、30Ahバッテリーをもう一台追加する予定です。これに、40Aブレーカーとフットスイッチをかませる予定です。そこで配線選びについてですが、当方、知識がなく5.5sqなのか80sqなのか、それともそれ以下なのか、どれが良いのかわかりません。もしアドバイスあれば教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
はじめまして、コメントありがとうございます。
ANさんのエレキの配線に流れる電流は22Aです。
なにも無い限り22A以上は流れないので同じ太さのケーブルを使用して良いはずですが、結構発熱する=抵抗があるので少し太いケーブルを使うのが精神衛生上良いと思います。
たぶん電費=航続距離にもいいです。
元々付いているケーブルにある印字を確認してください。よーく見るとAWG ○○のように数字が書いてあるはずです。(無かったら銅線の直径を測るしかありませんが。。)
22Aだとそれほど太いケーブルは必要なくて AWG10=5.5sq=断面積5.5mm2で十分だと思います。
足こぎカヤックのように場所が限られる場合、8sqぐらい太いと取り回しに問題がでますが、あまり細い物も絡んだりして扱いにくいと思います。
その辺りを加味して5.5sq にすると50AぐらいまでOKですし、端子を取り付けるのも楽なのでいいとおもいます。
http://www.inet-stores.com/cgi/pv/shopid/densenyasan/prccd/search/svccd/item/itemid/0000000020/
自作がんばってください!
参考になれば幸いです。
ご回答ありがとうございます。
周りに詳しい知り合いがいなく、私自身もエレキギターの配線ぐらいしかした事が無いので、貴重なご意見大変助かります。
申し訳ありませんが、またいくつか質問させてください。
8sqを使用した場合でも通電に問題は無いでしょうか?5.5sqよりメリットはありますか。
使用予定のフットスイッチは、10cm以下の小さい物で、10AWGと書いてある配線が2本出ているのですが、5.5sqもしくは8sqの配線と繋げる場合、配線の内部導線を直接繋げ半田して収縮チューブなどでカバーする感じで問題無いでしょうか?
教えて頂いた配線N-SKILL5.5sqと同じ通販サイトに売っているUSH-KIV5.5sqってのも見つけたのですが、N-SKILLの方がお勧めでしょうか?
質問が多くて申し訳ありません。
お手隙の時にでもお返事頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。
8sqの方が太いので(その部分だけの)発熱を減らす意味ではメリットありますが、太くなる分の取り回しが悪くなることと、5.5sqと接続(太さが違う)した後の処理に気をつかうことがデメリットだと思います。(段差ができるためそこからの水の浸入とか)
切り離しする可能性を考えて接続端子を使いたくなりますが、よくあるギボシ端子は使わない方がいいです。ペラペラの端子だと、そこが焼けることがあります。
書き込みのように半田を流してしまうのがいいのですが、普通の半田ごてのパワーでは溶けきらないのでターボライターなどであぶって溶かしきるしかありません。(多少被覆は溶けます)
あとは収縮チューブ+絶縁テープなどでしっかりカバーしてください。
ケーブルについてですが、電流容量はKIVケーブルの5.5sqでも大丈夫だと思います。KIVのVはビニルのVで調べてみると本来は屋外で使うものでは無いようです。N-SKILLも皮膜がビニルとあるので同じです。
自分の物はまだ大丈夫ですが、長年使っていると紫外線などで被覆が劣化していきます。
なのでゴムで被覆されているキャブタイヤケーブルというものを使うか、KIVケーブル自体を熱収縮チューブや絶縁テープで包むとか何か対策をして使うのが理想かと思います。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
結局、N-SKILL 5.5sqを注文しました!
フットスイッチですが、オススメの接続方法ありますか?
バッテリーからは、40aブレ-カーをかまし、GTIWUNG 50A 600V 電源コネクターを繋げようと思っています。大丈夫ですかね?–;
あと、丸型端子もオススメがあれば教えて頂きたいです。
一応、電線屋さんの普通のものと金メッキされたものを購入したのですが。。
毎度、質問ばかりで申し訳ありません。
お手すきの際に、お返事いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。